展覧会のご案内

村瀬治兵衛 漆の仕事
-伝統と未来-

会期
2023年10月12日(木) 〜 2023年10月22日(日)

11:00 - 19:00 最終日は17:00まで

セイコーハウス6階
セイコーハウスホール

江戸期から脈々と続く木地師としては七代目、そして 塗師 ぬし としては三代目を継承している村瀬治兵衛さんよる2回目の個展を開催いたします。
若き日には彫刻家を目指していたという村瀬さん。今でも作品制作の第一歩はデッサンから始め、木地作りから塗りにいたるまでの漆芸に求められる全行程を自ら手掛けています。
まるで木の秘められた内なる声に導かれるかのように、一木を り、 はつ り、彫り、そこから生み出される美しいかたち。発想の源となるものは、四季折々の情趣あふれる日本の風景やヨーロッパの鮮やかな色彩感覚など古今東西問わず、実にさまざまな美から刺激を受けているそうです。
村瀬さんの感性を具現化したアートピースの数々は、国内のみならずニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に収蔵されるなど海外でも高い評価を得ています。
和光では3年ぶりとなる今展では、お茶道具の既成概念にとらわれない斬新な造形と独自の色彩が印象的な水指や手桶、茶器、花器を中心に、人気の高い「沢栗」のシリーズの盆、椀、皿など100余点が一堂に会します。
漆芸の伝統の技を受け継ぎながら、その未来をも感じさせる珠玉の作品の数々をご高覧ください。

村瀬 治兵衛(むらせ・じへい) 略歴

1957年
東京都に生まれる
1980年
東京造形大学彫刻科卒業
2001年
三代目治兵衛を襲名、木地師として七代目を継ぐ
2009年
妙喜庵・待庵の炉縁制作
2010年
東京国立近代美術館工芸館 「現代工芸への視点 茶事をめぐって」展出品
ロンドン アートフェアコレクト出品
2015年
東京国立近代美術館工芸館 「近代工芸と茶の湯」展出品
2016年
東京国立近代美術館工芸館 「近代工芸と茶の湯Ⅱ」展出品
2017年
スイス アートバーゼル出品
ニューヨーク・フィラデルフィア美術館日本ギャラリー茶室100周年記念展茶会参加
根津美術館特別催事「現代茶人の茶席」工芸作家として席主を務める
2019年
在英国日本国大使館「NEW LOOK OF TEA」展・JAPAN House講演会 
2020年
和光「漆の仕事」展
2021年
国立工芸館石川移転開館記念展Ⅲ「近代工芸と茶の湯のうつわ―四季のしつらい―」出品
パブリックコレクション
メトロポリタン美術館(アメリカ)
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(イギリス)
フィラデルフィア美術館(アメリカ)
イエール大学 アジアンアートミュージアム(アメリカ)
国立工芸館(日本)