展覧会のご案内

𠮷田の金と上出の青
錦山窯×上出長右衛門窯

会期
2023年8月31日(木) 〜 2023年9月10日(日)

11:00-19:00 最終日は17:00まで(初日8月31日は18:00まで)

セイコーハウス6階
セイコーハウスホール

九谷焼を代表する窯元、錦山窯と上出長右衛門窯。開窯から100年を経た二つの窯元の歩みが今ここで初めて交差します。九谷の金襴手の伝統を継承し新たな金彩表現を試みる錦山窯、祥瑞手の鮮やかな青の染付で瑞々しさを表現する上出長右衛門窯が、互いの素地を交換し絵付けした作品を作りました。併せてそれぞれの窯元を象徴する作品が一堂に会します。ディレクションは錦山窯の四代𠮷田幸央さんと、上出長右衛門窯の六代上出惠悟さんです。二つの窯元とその後継者が、歴史と世代を超えて競演する本展をぜひご高覧ください。

<𠮷田幸央さんと上出惠悟さんによるギャラリートークのご案内>
日時:2023年9月2日(土)・9日(土)両日ともに14:00~(予約制)
8月22日(火)よりお電話にて予約を承ります。
ご予約:和光 美術部 (03)3562-2111(代表)

<インスタライブのご案内>
美術専用アカウント(art_wako_ginza_tokyo) にて。
日時:8月30日(水)17:00~

𠮷田 幸央(よした・ゆきお)

1960年
石川県小松市に生まれる
1985年
朝日陶芸展奨励賞
1997年
国際色絵陶磁器コンペティション97九谷準大賞
第23回長三賞陶芸展奨励賞
1999年
国際陶芸ビエンナーレ99特別賞
2000年
第2回現代茶陶展TOKI織部銀賞
2010年
日本伝統工芸展高松宮記念賞
2013年
現代の日本工芸展(米国森上博物館)
日本伝統工芸展60回記念工芸からKOGEIへ展(東京国立近代美術館工芸館)
2014年
第19回MOA岡田茂吉賞展(MOA美術館)
2020年
Kogei2020 <The Art of Crafting Beauty from Nature>(東京国立博物館表慶館)
2022年
未来へつなぐ陶芸-伝統工芸のチカラ展(パナソニック汐留美術館 ほか)
現在
日本工芸会正会員・日本陶芸美術協会常任理事

錦山窯 窯歴

1906年
初代・𠮷田庄作が、独立し錦山と号し、金彩技法を工夫し錦絵風画法を確立する
1933年
清一が二代となり初代の作風を継承し、九谷のデザインを改良し多数の新しい試作品を製作する
1951年
三代・美統が錦山窯を継ぎ作陶の道に入る
2001年
美統、重要無形文化財釉裏金彩保持者(人間国宝)に認定される
2007年
幸央が父・美統に代わり、錦山窯の四代目当主となる
2016・17年
錦山窯展開催(代官山ヒルサイドフォーラム)
2017~19年
メゾン・エ・オブジェ出展(パリ)
2019年
ギャラリー「嘸旦」開設
2023年
JAXURY AWARD に選出される

上出 惠悟 (かみで・けいご)

1981年
石川県能美市に生まれる
2006年
東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2010年
KUTANII CONNEXION(スパイラルガーデン)
2013年
楽園創造(パラダイス)-芸術と日常の新地平-vol.3 上出惠悟 (gallery αM)
2019年
第14回パラミタ陶芸大賞展(パラミタミュージアム)
開館15周年記念 現在地:未来の地図を描くために [2](金沢21世紀美術館)
2022年
新蕉(Yoshimi Arts)
コレクション
金沢21世紀美術館、 能美市、 Japigozzi Collection、 高橋龍太郎コレクション、MONTBLANC JAPAN

上出長右衛門窯 窯歴

1879年
旅籠業をしていた初代・上出長右衛門が富山の薬売りを介して九谷焼販売業をはじめる
1941年
本窯を導入し、長右衛門窯と号する
1969年
明治神宮御依頼による「花瓶」を献納の栄を賜る
1996年
四代目 兼太郎、藍綬褒章を受ける
2003年
四代目、勲五等雙光旭日章を受ける
2011年
ハイメ・アジョン氏デザインの食器をイタリア・ミラノで発表する
2015年
フランス・パリNAKANIWAにて海外初個展を開催する
2018年
デンマーク・Sing Tehusとドイツ・Yodaの二箇所で展覧会を開催する
2023年
金沢香林坊に初の直営店「金沢長右衛門」をオープンする