展覧会のご案内
アートで綴る和光歳時記
- 会期
- 2023年12月14日(木) 〜 2023年12月25日(月)
11:00~19:00(最終日は17:00まで)
セイコーハウス6階
セイコーハウスホール
年の瀬の銀座でこころ躍るアートとのひとときを。
新しい年の吉祥を願い、美術工芸のさまざまな分野から注目の作家をご紹介する今展は、今年で5回目を迎えます。
陶芸、漆芸、ガラス、絵画、染織、彫刻、金工で活躍する13名が制作した、来年の干支「辰」にちなんだ作品や春夏秋冬の美が薫る作品など、総計400点を超える技と個性が一堂に会します。
◎米久和彦さんによる赤絵付け実演のご案内
各日 12:00~14:00、15:00~18:00
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アサリマユミ(絵画)
「春待ち」(96×33cm) / 彦十蒔絵「飾り盃 ラッキーシードラゴン」(径10.4×高さ2.5cm)
春を待つ渓流域の静かで小さな躍動。
飾り盃は、生命の源、海に住まう華麗なドラゴンがモデル。
裏面の賽の目は2024年、来年の運を祈願して。
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小黒アリサ(彫刻)
「夢辰(ゆめたつ)」(20.5×10.5×高さ14cm)
『夢があった方が、人生は楽しんじゃないかな?はい、夢あげるよ!』
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米久和彦(陶芸)
「吉祥玉盃」(各 径6×高さ6.5cm)
縁起の良い宝珠型をした蓋付きの珍しい盃です。小さいながらも蓋裏や身の内面までにある赤絵の細密文様を楽しめる作品で、赤絵の技術や多彩な文様が詰まった盃は、人を魅了する愛らしさがあります。
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佐藤 亮(陶芸)
「peace piece」(各 20×20×2.5cm(額サイズ))
小さな陶板のひとつひとつが、小さな物語のそれぞれのかけらです。
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しんたにひとみ(漆芸)
乾漆螺鈿耳盃「三角龍」、「羽毛恐竜」(各 7.1×8.3×高さ3.4cm)
古代中国の漆器を乾漆素地の酒器にしました。来年の干支である辰(龍)にちなみ、古くて新しい生き物である恐竜の姿を瑞獣に見立て、厚貝螺鈿技法で蝶貝を象嵌しました。 古代×古生物の悠久の時をぎゅっと手のひらサイズに圧縮した小品です。
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高橋奈己(陶芸)
「白磁呉須プラチナ茶碗」(11.3×11.7×高さ8.2cm)、「白磁茶器」(径8.2×高さ8.3cm)
植物の実をイメージして、鋳込みの技法で制作しました。
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中野幹子(ガラス)
硝碗「野葡萄 ノブドウ」(口径12×高さ6cm)
絵画や銅版画を専攻していた経験からドローイングや線描が好きで、きちんとした"絵付け"というよりは、もう少し自由で伸びやかなもの、絵本のような柔らかさを目指してきました。ただそれをガラスとともに表現するには精緻な作業も必要で、図らずも年々細かくもなっていき、工芸の奥深さを感じています。今回の出展では歳時記という私自身とても好きなテーマで参加させていただくこととなり、四季を楽しませてくれる身近な植物と、年末年始を祝う楽しくおめでたいモチーフをワクワクしながら制作しています。
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船木大輔(陶芸)
「楽しい思い出 リュウ」(14×12.5×高さ13.5cm)九谷焼の華美な絵付けと長年愛着のあるヌイグルミを模してパッチワーク風の作品になっております。赤ちゃんの時は真っ白に生まれてきて、徐々に周りの影響を色々受けつつ成長して、今の自分が居る。子供を産むつもりで人形の形を作り、真っ白いボディに絵付けという衣を少しずつ纏わせつつ、どんな子に育ってほしいかと考えながら作っています。
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松本由衣(漆芸)
「三段重ね箱-star-」(17×17×高さ17cm)
和食にも洋食にも合うように、また傷がつきにくい塗り方で仕上げているので使いやすく、お正月に限らず多くの出番が期待できます。
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丸山祐介(金工)
「御祀函(おまつりばこ)」(30×20×高さ40cm)
鍛金という技法を用い板材から形を起こしていきます。函の中に大切なものをしまうことができます。
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三好かがり(漆芸)
「Twilight Cruise」(径24.5×高さ2.7cm)
彩切貝の皿。織田有楽斎が考案した明月椀(桜文螺鈿)の技法にて制作。夜のクルーズでの印象の風景。
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吉岡更紗(染織)
「大麻布バッグ」(35×25×マチ7.3cm)、「日本茜染グラデーションストール」(180×120cm)
貴重な日本茜をグラデーションに染め上げ、美しい夕暮れの色をあらわしました。バッグの黄色は槐えんじゅで鮮やかに染め、照らす光を表現しています
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渡辺ゆう子(ガラス)
「FLOWER CLOUD」(30×60×高さ10cm)
ムリーニワーク(金太郎飴を作るような技法)を主として制作しています。密度の高い模様から生まれる色の濃淡・光の陰影に魅力を感じています。花は私にとって可愛い物・純粋無垢な物の象徴です。
自分の心の中にあるそういった美のかけらを探しながら形にしていく作業を、今後も続けていきたいと思います。