「有」

時の記念日に向けて、時を考える。
一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、𥝱、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数。
これらは、1から10倍ずつ大きくなっていく数の単位。
一方1.10ずつ小さくなる単位は、一、分、厘、毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、弾指、刹那、六徳、虚空、清浄、阿頼耶、阿摩羅、涅槃寂静。
例えばきわめて短い時間を表す「刹那」は、単位としては10のマイナス18乗、時間としては1.75秒を表すのだそうだ。
自分たちが実感することのないきわめて大きな数と小さな数が必要な世界もある。
いずれにしても、時間にゼロはない。
2010年5月9日 〜 2010年6月19日
場所:本館中央ショーウインドウ
アートディレクター:武蔵 淳(和光)