展覧会のご案内

鉄絵銅彩
神谷紀雄陶展 ―秋光陶香―

会期
2023年9月28日(木) 〜 2023年10月9日(月)

11:00-19:00 最終日は17:00まで

セイコーハウス6階
セイコーハウスホール

鉄で絵を描く鉄絵、銅で彩色する銅彩。それを合わせた「鉄絵銅彩」は条件によって色が変化してしまう難しい技法です。学生時代から、益子の土にこだわり、作業を行っている神谷紀雄さんは、この技法を駆使し、独特のおおらかで自由闊達な作風を確立し、 轆轤 ろくろ 成形から手びねり、タタラ作りまで、陶芸の奥深さを感じさせてくれます。時代性の表現を常に意識し、今だからこそできる現代の表現を、情熱をもってひた向きに続けてこられた神谷さんの、和光では21回目の個展です。

今展のテーマは「 秋光陶香 しゅうこうとうか 」。約60年となる作陶生活で「楽しいと感じてもらえる作品を作りたい」という思いを持ち続け作った、秋の実りを代表する「葡萄」を中心に秋海棠や草文が描かれた、表情豊かな壺・皿・花器・匣物・茶盌など、約80点を展観します。
秋の景色、日差し、そして光に包まれた中に漂うかのような陶器の香り。五感すべてに寄り添い語りかけてくる、ほのぼのとしたやきものの世界を、ぜひこの機会にご高覧ください。

<ギャラリートークのご案内>
2023年9月30日(土)14:00~
9月15日(金)よりお電話にて予約を承ります。
ご予約・お問い合わせ:美術部 (03)3562-2111(代表)

神谷紀雄 略歴

1963年
多摩美術大学彫刻科卒業 
1967年
田村耕一に師事 
1968年
日本伝統工芸展初入選 
1971年
日本陶芸展初入選 
1982~85年
和光アートサロンで個展 
1986年
伝統工芸新作展で奨励賞受賞、
和光ホールにて個展(以後、2006年まで隔年開催) 
1999年
国際交流基金によりポルトガル、スペインで陶芸指導 
2003年
日本伝統工芸展第50回展記念賞受賞 
2005年
千葉県立美術館にて伝統工芸陶葉会展開催 
2008年
千葉県指定無形文化財に認定
和光並木ホールにて個展 
2010年
和光ホールにて個展(2010・13・16・20) 
2012年
地域文化功労者表彰 
2016年
伝統文化ポーラ賞優秀賞受賞 
2017年
第64回日本伝統工芸展審査員
日本橋三越本店にて個展 
現在
東日本伝統工芸展鑑審査員、千葉県美術会会長、日本工芸会正会員、陶葉会代表