展覧会のご案内
大角幸枝金工展
METALWORK by YUKIE OSUMI
- 会期
- 2023年9月14日(木) 〜 2023年9月24日(日)
11:00-19:00 最終日は17:00まで
セイコーハウス6階
セイコーハウスホール
万物を包み込むように照らす日月の光、海山をわたる風や雲、濃密な潮の香り、幽玄の響きを奏でる瀬音......。それらの目に見えないもの、形態の定まらない自然の姿を器に表現する、「鍛金」の重要無形文化財保持者(人間国宝)の金工作家・大角幸枝さんによる和光では初めての個展を開催いたします。
「金属との対話を心の糧として研鑽を続け、いつの間にか半世紀を超える時が経ちました。生来、絵やもの作りが好きで、始めは単に楽しみであったものが、いつしか人生を賭ける仕事になって行ったのは必然であったように思います。他のどの工芸素材よりも金属に魅力を感じて、今日まで付き合ってこられたのは、ひとえにその自在な展延性と高貴な輝き、重厚な存在感と永遠性に魅せられ、手仕事の妙味に深く傾倒していきました。」と、金属への深い思いを語る大角さん。
今展では、金や銀、銅などの金属を素材とし、鍛金、彫金、象嵌などの高度な金工の技を駆使して制作された花器や鉢、水指、香炉、香合など合わせて50余点が出品されます。
「工芸は生活空間を豊かに彩り演出するもの、その原点に立って、伝統の重みと大切さを心に留め、今後も作品を制作していきたいと思います。」
大角さんの思いが込められた、素材と技が見事に融合して日本の美に昇華された珠玉の作品の数々をご高覧ください。
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銀打出花器「荒磯」
(25.3×25.3×高さ27.1cm)
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銀銅赤銅接合花器「赤い海」
(径20.3×高さ23.7cm)
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墨絵象嵌南鐐花瓶「山の彼方」
(径21.0×高さ22.5cm)
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鍛銅花器「入日」
(25.3×23.0×高さ18.4cm)