ワインジャーナリスト柳 忠之さんも太鼓判
和光のセラーに眠る
特別なワイン

アネックス地階 グルメサロンに並ぶ、和光のワインコレクション。
なかでも今が買いどきなヴィンテージ3選を、ワインの専門家・柳 忠之さんがたっぷりと解説します。実は希少ヴィンテージが充実!
和光のワインコーナー

グルメサロンの壁一面を占めるワインコーナー。デイリーに楽しめる一本からパーティーを彩るシャンパーニュ、フランスのシャトーから樽ごと買い付けた和光ラベルのスペシャルキュヴェなど、バラエティ豊かなコレクションが並んでいます。シャルキュトリーやスモークサーモンなどおつまみも揃っています。

プレミアムワインを
スペシャリストが解説
お話をうかがったのは…

柳 忠之さん

ワイン専門誌『ヴィノテーク』の記者を経て、1997年よりワインジャーナリストとして活躍。専門誌からライフスタイル誌まで幅広いメディアに寄稿する。JSAソムリエ教本のフランス編を担当するなど、業界からの信頼も厚い。
Premium Vintage 1
飲んで、観て楽しめる芸術品
「シャトー・ムートン・ロスチャイルド
2006」

シャトー・ムートン・ロスチャイルド2006 税込 ¥132,605(アネックス地階 グルメサロン)
YANAGI’S VOICE
フランスが誇るワインの聖地・ボルドーのなかでも、最高の銘醸地として知られるメドック地区。その頂点には、“5大シャトー”と称される格付け第一級のワイナリーがあります。シャトー・ムートンはその一角で、味わいもさることながら、ワインのラベルに芸術家の作品を採用する“アートラベル”の先駆としても有名。ヴィンテージごとに作品も変わるため、ラベルをコレクションする人も数多くいます。飲むだけでなく、観ても楽しめるワインというわけです。
こちらは力強さとボルドーワインならではの洗練に加え、18年の熟成を経て渋みもこなれてくるころ。たとえるならミケランジェロのダビデ像のように、筋肉質でありながらしなやかなボディーに育っていることでしょう。個人的には、2026年あたりまで寝かせるとベストな状態になるのではと思います。
ベストマリアージュは……
「米沢牛ビーフシチュー」

米沢牛ビーフシチュー2袋 税込 ¥4,320(アネックス地階 グルメサロン)
デミグラスソースの濃厚さを
ワインがいっそう引き立てます
シャトー・ムートンがもつシルキーで丸みのあるタンニン、穏やかに溶け込んだ酸とベストマッチなのは、米沢牛のすね肉を使った本格ビーフシチュー。濃厚なデミグラスソースの旨みがいっそう引き出され、贅沢な味わいを堪能できます。
Premium Vintage 2
米仏の巨匠が生んだ贅沢極まるワイン
「オーパス・ワン 2018」

オーパス・ワン 2018 税込 ¥94,105(アネックス地階 グルメサロン)
YANAGI’S VOICE
ラベルに描かれているふたつの顔が、このワインを象徴しています。シャトー・ムートンの当主フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵、そしてカリフォルニアワインの父と称されるロバート・モンダヴィ氏という二人のレジェンドがタッグを組んで生み出した銘醸。その製法は“贅沢”という言葉がぴったりで、収穫した膨大なブドウから、全体のわずか5%に過ぎない未熟な粒を取り除くためだけに巨額な設備投資を行ったりしています。そんなレベルにまでこだわるワイナリーは他に類を見ません。
味わいはたおやか、かつ芯が通っていて、ボルドーワインと比べると柔らかい印象なのが特徴です。熟成させれば大きく育つポテンシャルを秘めつつ、若いうちから飲んでも楽しめるところも魅力。少々パンチの効いた味がお好みの方は、6年熟成の今ごろでも充分飲みごろといえるでしょう。
ベストマリアージュは……
「米沢牛ハンバーグ」

米沢牛ハンバーグ2袋 税込 ¥3,240(アネックス地階 グルメサロン)
リッチな果実味と
米沢牛の旨みの相乗効果
芳醇な果実感が幾層にも重なりながら広がるオーパス・ワンと、米沢牛のみを使用して力強い旨みを表現したジューシーなハンバーグ。お互いが美味しさを引き立て合う相乗効果で、絶品の口福を味わえます。
Premium Vintage 3
トスカーナが生んだ奇跡のワイン
「サッシカイア 2021」

サッシカイア2021 税込 ¥42,405(アネックス地階 グルメサロン)
YANAGI’S VOICE
“スーパータスカン”と称されるトスカーナ地方の高級ワイン。その元祖となったのがサッシカイアです。その誕生は、一種の奇跡といえるものでした。イタリア人でありながらフランス品種のブドウを使ったワインに心酔していたマリオ・インチーザ侯爵という人物が、自身の土地でカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培し、ワイン作りに挑戦。しかし、土着品種を重んじるイタリアでは黙殺され、格付けも最下級に甘んじていました。が、1972年に仏「デカンタ」誌が行ったブラインドテイスティングで、このワインがトップの評価を獲得してしまったのです。サッシカイアの故郷であるボルゲリの土壌と気候は、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に理想的だった……というのは、後から判明した事実でした。
2021年とまだ若いヴィンテージですが、今のうちに入手して5〜6年寝かせておくと素晴らしい味に育つはず。シャトー・ムートンとオーパス・ワンの中間的なイメージで、ふくよかさと骨格のバランスが絶品。上質なハバナシガーやチョコレートの芳香も。
ベストマリアージュは……
「松阪牛ローストビーフ」

松阪牛ローストビーフ 税込 ¥14,256(アネックス地階 グルメサロン)
上品な脂のおいしさが
エレガントなワインとマッチ
なめらかなタンニンと綺麗な酸をもつサッシカイアによく合うのは、産地直送の松坂牛ローストビーフ。真空調理でとろけるように柔らかく仕上げ、塩と香辛料でシンプルに仕上げています。醬油ベースのソースと、お好みで西洋わさびをのせてお召し上がりください。上品な脂をエレガントなワインがすっきりと流し、次のひと口を誘います。
◎掲載商品は2025年1月時点の価格です。予告なく変更する場合がございます。